【ネタ映画】BUDDHA2 手塚治虫のブッダ
先週手塚治虫の漫画を映画化したブッダ2と、ある精肉店のはなしという映画を観ました。本日はブッダ2の感想です。
手塚治虫の同名の漫画を3部作で映画にという計画のもと、第1作目が2010年から上映された作品です。
ブッダといえば、聖★おにいさんのブッダも感動してしまった、という日本が誇る超大作です。映画も役者は吉永小百合、吉岡秀隆、松山ケンイチや真木ようこ、声優からは水樹奈々や沢城みゆきなど力のこもったキャスティング!!
そんな豪華キャスティングの映画版は
見事にネタ化していました。
作品としては真面目にやってるのに、色々観る人が感情移入できずシリアスな笑い化
してしまっています。さまざまな理由が重なり合い、シナジー効果でネタ映画となっています。まあ、以下のような感じです。
①主人公の役者が声優慣れしておらず、棒っぷりが際立ってしまう
主人公のシッダールタを担当している吉岡秀隆といえば、ALWAYS三丁目の夕日で茶川先生を演じた実力派俳優です。
しかし、たぶん吉岡氏が声優慣れしていなかったことと、
主人公の絡むキャラが、沢城みゆきや水樹奈々、クレヨンしんちゃんのお父さんの人など玄人声キャラが圧倒的に多かった結果、際立ってしまいました・・・この映画のテーマをといたりするシーンが多かったために、映画の上滑り感が際立ってしまいました。
②映像や演出にお金がかけられなかった
キャスティングや音楽にお金をかけた結果、映像にはお金をかけられなかったようで、週一のアニメ以下でした(今は深夜アニメなどクオリティめちゃ高いですしね・・・)。特殊なCGは極限に抑えられている気がしたし、背景を細かく書いているわけでもない。効果的に魅せるカットや演出の工夫も全く見られず、昔から普遍的にあるように流してただけでした。また奇跡や神秘的なCGシーンは、使いまわしっぽかった。
本当に安易な演出だなと思ったのは、最後のシーンで死んだ人を青空で思い出すというところです。
↓こんな感じの
チープすぎて感激!!!
こういうのは、テレビアニメだったらまだゆるせますけど、(ブッダの読者から察するに)大人向け、そして映画ではふつうやらないよなぁ・・・
シリアスな笑いの大半の要因を担ってしまっています。笑いそうになってしまったところがいくつかありました。映像って大切なんだね!!
③尺が短すぎた。
14巻の超大作を1本2時間×3=合計6時間で終わらせるのは難しかったようで・・・ストーリーがさっさと進む上に、
だいぶソードマスターヤマトのように最後5分で弾丸のように話を強制終了させています。
権力に固執してる王子様がなぜか改心したりとか、シッダールタの家族が捕まって殺されそうになってたのに解放されたりとか、もう色々です。
友人と見に行ったら、上映終了後「え!これでおしまい!?」と言ってしまうことは確実です。
言いに行こう!「え!これでおしまい?」
真面目お金かけてにやっていたつもりなのに、以上の理由で「手抜き感」「安っぽさ」がでてしまい、どうしてもネタ化してしまった映画でした。
でも良かった点もありましたよ!
真木よう子が冷酷な子供の王子さまをやっていたのですが、イケメンでした。
真木よう子がショタイケメンにぴったりだとは思いませんでした。
真木よう子ってイケメンだなと思いました。
写真はhttp://tezukaosamu.net/jp/news/n_1274.htmlより引用。
手塚治虫の感動を求めてしまってはだめですが、
真木よう子がイケメンだということと、シリアスな笑い満載!!なこの映画、みなさんも暇人なら見てみたらいかがでしょう?